現在の仕事を続けていく上で対人関係を良く保つことは、職場でサバイブ(生存)するための必要最低条件だと言えるでしょう。
仕事は対人関係の中に信頼という潤滑油があることで成り立っているからです。
しかし、ときには職場で孤立してしまい、誰とも話さず、誰からも信頼されたないという負のスパイラルに陥っている人も見受けられます。
そうなってしまっては楽しかった仕事は苦痛でしかなくなり、精神的にも肉体的にも過酷な職場環境になってしまうことでしょう。
職場での孤立、人間社会で円滑に仕事をしていくためにはどうすればいいのか?
ストレスの少ない環境で働いていくにはどうすればいいのでしょうか?
順風満帆な仕事をしていくための一つの方法として「TET戦術」を活用していただきたい。
目次
職場の対人関係を良く保つための「TET戦術」
あなたが職場の人に声を掛け、「なんですか?」と答えられたと仮定して、どのような印象を持つか見比べてみてください。
以下の2つのパターンを比較してあなたはどう感じますか?
パターン1「なんですか?」
パターン2「なんですか?」
いかがでしょう?
決して犬の犬種の話ではないです、表情に着目してください。
これは聞くまでもなく、明らかに「パターン1」の印象の方がいいはず。
誰だって笑顔で爽やかな返事をもらえるのは気持ちがいいですよね!
笑顔で「なんですか?」と返されるのは怒った表情で返されるのとは天と地の差、仏と閻魔大王くらいの違いを感じることでしょう。
良好な対人関係を気づきたいならTET(常に笑顔で対応)しよう
先ほどの写真からもわかるように、相手には「笑顔」で対応された方が圧倒的に心地がいいはずです。
笑顔で対応すれば、「あっ、自分のこと嫌いじゃないんだな」「話を聞いてくれそう」など、こちらの用件を受け入れてくれそうな印象を持ちます。
少なくとも自分のことを無下に拒否したり乱暴な対応をすることはなさそうですよね。
そういう笑顔で対応することの効用を発揮させたものが「TET(常に笑顔で対応)戦術」なのです!
TET戦術は「返報性の原理」を応用したもの
人間は自分に好意を持っているものを好みます。これは誰しもが実感していることだと思います。
自分に好意を向けられたら、あなたも好意的に相手に接したいと思いますよね。
プレゼントをもらったら、「何かお返しをしなきゃ!」と思うのと一緒です。
何かしてもらったら私も何か返さなきゃ。
こういう心理的な効果を「返報性の原理」と呼ばれていて多くの人に共通する現象です。
貰った好意は好意で返す!そんな心理が働くのです。
逆に相手に敵意を与えると、自分にも敵意が帰ってくるので、職場内で悪口をいうのはやめましょう。
信頼されたければ先に相手を信頼すること
返報性の原理からもわかるように、相手に良く思われたい場合には、自分から先に相手に好意を向ける必要があります。
信頼されたければ、先に相手のことを信頼しているということを知らせる必要があるのです。
私はあなたのことを信頼してますよ、頼りにしてますよ、好きなんですよ、ということを言葉や態度で示さなければ信頼関係は構築しにくいのです。
流石に自分のことを最初から疑ってかかる人、頭ごなしに怒鳴ってくる人、こちらの話を聞かない人など、自分のことをハナから信用する気がない人とは信頼関係を築ける気はしないですよね。
打算的な見返りを求めるのは厳禁!
しかし、注意したいのは見返りばかりを重視して行動すること。
打算的な行動をしないようにしなければなりません。
自分の損得ばかりを考えて行動するのは自分ではバレないようにしているつもりでも、周囲の人たちは敏感に感じ取っているもの。
うまいこと自分だけ得をしようという邪な考えは、すぐに周囲にバレます。その時はバレなくても徐々に化けの皮が剥がれていき、最終的にはバレて信用が地に落ちます。
いくら返報性の原理を応用しているとはいえ、見返りばかりを求めないように気をつけましょう。
あくまでも自然にできる範囲でTET戦術を使おう!
しかしいくらTET(常に笑顔で対応)するとはいえ、不自然すぎるのは逆効果にもなり得ます。
愛想笑いがうまくいかなくて、引きつった笑顔で対応してしまっては、
「すごい無理して笑ってる…。俺よっぽど嫌われているのかな…。」
と思わせてしまうかもしれません。
あくまでも無理のない範囲で笑顔の対応を心がけ、対人関係をこじらせないようにするのが大切です。
無理をしすぎてしまうと「せっかく好意的にしてやったのに!何も返ってこない!」という復讐心に狩られることも考えられるので、無駄にストレスを持たないためにも注意したいところです。
円滑な対人関係はギブ&ギブの精神から!
「あの人いつも愛想悪いし、こっちのこと気に入らないみたいだから嫌い!」
「先に自分からしなきゃいけないなんて嫌だ、気に食わない!」
そう思っていてはいつまでも対人関係は良くなりません。
相手が変わるのを待っていても、相手は変わってくれないのです。
大切なのは「ギブ&ギブ」の精神。
ギブ&テイクのように、「与えたら返してもらう」のではなく、「ギブ&ギブ」は見返りを求めず与え続けるのです。
自分から相手に「ギブ」して相手がどう思うかは相手の自由ですが、ギブし続けることで返報性の原理が働き、相手から信頼される可能性が高くなるのです。
対人関係は仕事をする上で最重要問題です。一人で完結する仕事なんて何一つありません。
対人関係を良くしたい時には、自分から差し出す奉仕と慈悲の精神で接するようにしましょう!
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